NISSIN TECHNO CO.,Ltd
ヒートポンプのしくみは、右図のように蒸発器内で熱源から熱を奪った冷媒が圧縮器によって高温高圧の状態にされ、凝縮器内で熱交換された熱が暖房や給湯に使われます。冷房の場合はこの逆です。また、この働きは基本的にエアコンと同じですが採熱と放熱を外気に対して行うか、地中に対して行うかという点で違いがあります。地下からの採熱・放熱は地下に深さ50〜100m、径10cm前後の孔を削孔して、その中に熱交換パイプを挿入し、パイプの中に不凍液を循環させることによって行います。

右図:ヒートポンプのメカニズム
家庭用エアコンの熱循環
ヒートポンプシステムの熱循環
(空気熱源)
(地中熱源)
グランドソースヒートポンプシステムは化石燃料などの可燃物や環境に害を及ぼすものは使用しておらず、密閉型で、操作温度も低いため、灯油ボイラーなどと比較して安全性が高いシステムです。また、冬期1シーズン中のCO2排出量を灯油ボイラー、ガスボイラー式暖房装置と比較すると右のような結果となり、1/6〜1/4の排出量であることがわかります。したがって、グランドソースヒートポンプシステムはクリーンなエネルギーを有効利用する環境保全に適したシステムといえます。

右図:各暖房形式のCO2排出量(暖房期間中総量 kg/暖房期間)

NISSIN TECHNO INCORPORATED All Rights Reserved.